令和6年度診療報酬改定率について 

 令和5年12月20日、中医協総会において令和6年度診療報酬改定率が公表されました。 

 診療報酬本体は、+0.88%となりました。内訳は、賃金や食事等を除いた部分の改定分として+0.46%、物価高騰に伴う賃金上昇分として+0.61%、食費基準額の引き上げ分として+0.06%、生活習慣病等の管理料や処方箋料の適正化として▲0.25%となりました。 

 次に、薬価等においては、▲1.00%であり、薬価▲0.97%、材料価格は▲0.02%となっています。 

 令和6年度の改定率では、40 歳未満の勤務医師・勤務歯科医師・薬局の勤務薬剤師、事務職員、歯科技工所等で従事する者の賃上げに資する措置分(+0.28%程度)や看護職員、病院薬剤師その他の医療関係職種(前述を除く)について、令和6年度にベア+2.5%、令和7年度にベア+2.0%を実施していくための特例的な対応措置として、+0.61%分があります。これは、今改定においての基本方針として重点課題とされていた雇用情勢を踏まえた人材確保の一環であったように、賃上げ等においての内容が大きく影響されていると考えます。さらに、食材料費等の高騰分として、入院時の食費基準額の引き上げ(1食当たり 30円)の対応(うち、患者負担については、原則、1食当たり 30 円、低所得者については、所得区分等に応じて 10~20 円)+0.06%とあります。 

 今後は、この改定率を基に診療報酬点数へ配分となり告示されていきます。 

((株)M&Cパートナーコンサルティング資料より) 

(参考資料:令和5年12月20日中医協総会資料より) 

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