令和6年度診療報酬改定について

令和5年8月30日の中医協総会において、本年4月より議論されていた令和6年診療 報酬改定の論点等についての整理が行われました。整理された議題は、医療 DX、医療計 画、働き方改革の推進、外来、入院、在宅、歯科、感染症、調剤、小児周産期です。

医療 DX については、全国医療情報プラットホームや標準型電子カルテ、診療報酬改定 DX、電子処方箋、サイバーセキュリティ等の議論が行われ、その中でも診療報酬改定 DX において、令和6年診療報酬改定より施行時期が6月1日に後ろ倒しすることと決定され ています。
外来については、かかりつけ医機能や医療機関連携、外来機能分化等の議論が交わされ
ています。かかりつけ医機能の整備強化の議論については、その結果、患者の一人一人が
医療の質が向上したと確信を持てることが重要であり、普段の健康状態や服薬情報を把握
した上での適切な初期診療、普段の健康相談、夜間休日対応、専門医療機関・介護サービ
ス・障害福祉サービス等との連携が可能であると安心した診療を受けることができ、どの
診療機関でも同じ対応ができること、どこにかかればこのような対応が可能なのか、判断
できる実績を含めた情報を患者が把握できるような状況にするような意見がでています。
また、医療と介護との連携をかかりつけ医に関する評価の要件とすることを求める意見も
あがっています。


 入院ついては、急性期・回復期・慢性期と幅広く課題と論点が示されています。急性期
入院について、高齢者の救急搬送件数の増加等を踏まえ、急性期病棟と地域包括ケア病棟
に求める役割・機能について及びこれらの機能分化を促進し、個々の患者の状態に応じた
適切な医療資源が投入される効率的かつ質の高い入院医療の提供を推進するための評価の
あり方についてどのように考えるかという意見があります。回復期入院について、在宅患
者等に対する救急医療を含め、地域包括ケア病棟に求められる役割やその評価のあり方及
び回復期リハビリテーション病棟における質の高いリハビリテーションを推進するための
評価のあり方についてどのように考えるかという意見があります。最後に慢性期入院につ
いて、療養病床に係る医療法施行規則における看護師等の員数等についての経過措置が終
了すること等を踏まえ、長期にわたり療養が必要な患者に対する適切な入院医療の評価の
あり方についてどのように考えるかという意見があります。
ここでは、主な内容をピックアップしお伝えしましたが、ほかの項目もございます。下 記 URL よりご確認頂ければと思います。
URL: mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00203.html
(参考資料:令和5年8月30日中医協総会より)

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