「妊婦さんへのお知らせ」広報物を作成しました。

M&C広報です。厚生労働省による「妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会」が5月16日に開かれています。そのときの論点が厚労省のホームページにアップされています。妊婦に関しての医療体制については、2018年の診療報酬改定において「妊婦加算」が新設されていましたが、その後、締結された経緯があります。今後、診療報酬上ではどのようになるのか…。

第4回 妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000509221.pdf

M&Cの情報サイトには、こちらの検討会の情報をはじめ様々な情報が収納されています。会員の皆様はぜひのぞいてみてください。

妊婦加算について妊婦はどう思うか。

妊婦加算の新設を知った時、本ブログ担当者は、「良い加算がついたな」と感想を持ちました。実は私自身2児の母ですが、妊婦の時には、医療機関の受診に、「もう少し配慮をしてくれればいいのに(涙)」と思う医療機関もあれば、「妊婦の私にこんなに配慮をしてくれてありがたい💛」と感謝することもあったからです。
風邪をひいたので、ある医療機関を受診した時のことです。身重の私を見るなり、「妊婦さんですね。ではこちらにどうぞ」と別室に案内をしてくれたことがありました。インフルエンザの流行時期でもあり、その気配りがありがたく心から感謝しました。そのような配慮がある医療機関は、「もっと評価されれば良いのに」と思ったものです。
ただ、周りの友人たちに話を聴くと、「妊婦への配慮は当たり前」であって、「妊婦に費用負担をさせるのは論外」という人もいました。「妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会」でも、診療時に妊婦への配慮が必要なこと、それを診療報酬で評価することは重要としながらも、「妊産婦にとって自己負担に見合う内容であると実感できるかがポイント」とあります。今後の動向に注目しましょう。

検討会での主な意見

  • 妊産婦の診療については、様々な配慮が必要であり、それらを評価することも重要であるが、妊産婦にとって自己負担に見合う内容(患者として納得するメリット)であると実感できるかがポイントではないか。
  • 妊産婦の医療機関受診時の負担に配慮するという視点は重要であり、妊産婦への医療費の助成制度をもつ自治体の状況も参考にしながら、妊産婦の自己負担に対しどのような方策が考えられるか検討が必要ではないか。
  • 費用負担の軽減につながるような医療費控除などの様々な制度についても、もっと情報提供することが必要ではないか。
検討会資料「これまでの議論の整理(案)について」より

妊婦加算は凍結されたけど、ご安心ください!というポスターを作りました。

妊婦加算が無くなったからといって、妊婦への配慮を欠くような医療機関はないと思いますが、受け身である妊婦さんのほうが不安を持っているケースもあると聞きます。実はこの点については、私たちが企画・編集しています「それいゆ」2月号「患者学」において、中林梓先生が取り上げておられます。その中で、妊婦加算の算定をしていた医療機関は、患者さんに対して自院の今後のスタンスを何らかの形でお知らせした方が良いのではないでしょうか、と提言されています。このポスターはその時に作成したものです。なお、「それいゆ」のバックナンバーは会員サイトに収納してあります。

M&C作成

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