〈原田コラム〉転職について 

 企業で働く人を対象に、転職を目的としたリスキリング(学び直し)を支援する方針を経済産業省が示しています。企業と雇用契約を結んでいる正社員や契約社員、パートやアルバイト、派遣社員が対象になるとのことで、学び直しの為のプログラムを受講して転職に成功すると最大56万円の補助を受けることができるとのことです。

 「転職を目指していない人は対象から外す」という部分がポイントになっており、今後特に必要とされている「プログラミング」、そして「医療介護」の業種への人材の流動を促進させていこうとする狙いがそこにあります。ただ、プログラミングと介護では若干違いがあり、プログラミングの場合はそもそも技術がないと即戦力としての転職は難しいですが、介護の場合は「未経験歓迎」といった応募も多いのが現状です。

 「介護に関する知識や技術を持っていないことが、介護業界への転職の心理的障壁になっている」人もいれば、「別の理由が心理的障壁になっている」人も多くいると推測できます。もちろん給与の面もそうですが、多角的な援助策を今後も打ち出していく必要があります。

原田 和将 (一般社団法人アジア地域社会研究所 介護福祉研究員)

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