10月のご挨拶

清秋の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心から感謝いたしております。

令和2年7月豪雨や先月の台風10号など、近年では毎年のように気象に関わる災害が発生しています。地球温暖化により日本も気候そのものが、熱帯気候に近くなってきているのでしょうか。豪雨や台風の威力が増してきているように感じます。また、現在では、地震や噴火の予知はできていませんが、気象による災害は、数日前から準備することが可能です。皆様もこのような事態に備え様々な対応パターンを検討し、災害対策の立案をされてはいかがでしょうか。

オンライン資格確認が導入

来年3月より義務化ではございませんが、オンライン資格確認が導入されます。オンライン資格確認は、マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号等により、オンラインで資格情報の確認が出来ることをいいます。健康保険証の資格確認が確実に行えることができる為、資格喪失等によるレセプトの返戻が減少するに違いないでしょう。導入のメリットとして、上記で述べた資格喪失や記号番号誤りによる返戻の減少やマイナンバーカードによる保険番号等の情報をシステムで読み取り自動的に取り込みを行ったり、健康保険証では記号番号を入力したりすることで保険資格情報を取得し入力作業が削減されます。また、これまでは限度額摘要認定証を患者が申請し取り寄せて医療機関へ提出していましたが、システムを導入することでこちらの情報も取得が可能になります。さらに、薬剤情報や特定健診情報も閲覧が可能になります。これにより、災害等での特別措置時においてもこれらの情報が閲覧でき診療を円滑にすることが可能です。システムを導入することになると気になる点は費用ですが、医療情報化支援基金が開設される予定であり、補助金申請を行い対応することも可能です。現在、医療機関において導入している医事システム関連のベンダーと調整することが必要になるかと考えます。

変わらないでいることは楽ですが、変化に対応できなければ衰退します。梯子を外されるという考えではなく、乗り遅れないようにすることが肝要かと考えます。

末筆ではございますが、時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。

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