患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング

こんにちわ。M&C瓜生です。さて、一般的には夏休みです。けれど、命に係わるお仕事をなさっている皆様には関係ないでしょうか。私は、家族が集まるお盆の時期に、ACPについて話しあいをしようと思っています。

ACP(アドバンスケアプランニング) とは
万が一のときに備えて、患者の価値観や望み、どのような医療やケアを望んでいるかについて、患者が信頼する人たちとともに考え話し合うこと

ACPにはどのように取り組まれていますか。

多死時代の今、「万が一のとき、どうしたいか」を話し合うことは国民全体の大きな課題です。2018年には、ACPは診療報酬算定の要件にもなりました。しかし医療従事者の中には、未だに「ACP」の言葉さえ認識していない人もいます。

その一方で、患者側のACPへの意識は日々高まっています。

#(ハッシュタグ)を付けてアドバンスケアプランニングを検索すると、インスタグラムやツイッター等のSNSでも多数ヒットするなど、関心の高さが窺えます。

ACPへの取り組みとして、あるクリニックでは「人生会議」の動画を作りYouTubeで配信しており、またあるデイケアでは、職員がACPの重要性を訴える寸劇を作り披露しています。

死は辛くて悲しいお別れですが、だからこそ患者や家族は「最良の提案をしてくれる医療機関や介護施設にかかりたい」と願っています。

いまは患者が医療機関や介護施設を選ぶ時代です。そして見ている人(患者)は見ています。

「まだACPとしては点数化されていないから・忙しいから」で済ませず、積極的に「人生会議を開きましょう!」と声を掛けてみるなど、出来るところから着手してみてはどうでしょうか。

MCPC

会員サロンには、ACP関連の広報物(例 人生会議をはじめようetc)も収納しております。会員の方は活用ください。

とはいえ、どこから着手してよいかわからないという声もよく聞きます。そういった方におすすめできる書籍が刊行されていますのでご紹介しますね。

ACPを取り入れようとなさっている方へのおススメ本

患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング—医療・介護・福祉・地域みんなで支える意思決定のための実践ガイド

著者 角田ますみ(杏林大学保健学部准教授) さん

なかなか患者に伝えにくいACPを、医療者としてどのように支援していくのか。課題と悩みに真摯に向き合い続けている角田さん。長年に渡り「生命倫理」を研究をされています。「患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング—医療・介護・福祉・地域みんなで支える意思決定のための実践ガイド」では、30人以上の実践者たちに協力をよびかけ、それぞれが事例や経験を持ち寄り紹介しています。

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