令和2年5月のご挨拶

謹  啓

惜春の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、心から感謝いたしております。

新型コロナウイルス状況下にて、医療従事者の方々の対応や感染予防におきまして大変苦慮されていると思います。また、地域住民の健康を守るために尽力されてある姿には、いつも以上に感謝申し上げます。このような緊急事態の中で、診療報酬の改訂が施行されました。今改定では、2025年に向け医療機関の方向性をしっかりと見定め、2040年に向け人材の確保、そして育成が必要とされる改定になったと考えます。人材育成の観点から5月の大型連休明けの時期は、年末年始の休暇明けと同様に職員の気持ちが緩みがちになります。単純な確認ミスやスタッフ間の連携ミスが起きやすい時期でもあります。その際に厳しい一言を伝えなければならない場面も増えてくることでしょう。

そこで、「叱る」と「怒る」の言葉の違いですが、「叱る」は、相手に方法を見出す為の助言であり、逆に「怒る」は自らの感情で伝えるものです。指導者も新入職者もこの事を分かっていると相手の思いがより伝わるのではないでしょうか。伝え方一つで相手の受け取り方は大きく変わります。自分にとっては何気ない一言が、相手にとって傷つける一言になりかねませんので、言動には十分注意しながら指導することが求められます。時代の移り変わりとともに、教育方法も見直しが必要です。一人でも多くの新卒者が長く自法人で勤務できるような環境作りを意識してください。そして、教育体制等の取り組みは、ホームページ等を通じて外へ向けて発信していくことで、人材確保へと繋がっていくことでしょう。

また、医療業界では、対人業務がほとんどです。接遇やマナーについては、どの職種も共通です。接遇研修等は、「新入職時に1回受講しました」と言わず、是非とも定期的に受講してみてはいかがでしょうか。新たに気付いたことや自分に不足していること等を振り返る良いチャンスです。患者又は家族や周囲の方々への接遇能力やマナー対応の向上として、研修で学んだことを十分に発揮し実践してください。

末筆ではございますが、時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。

敬  具

代表取締役 佐々木 直隆

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