居宅サービス計画書標準様式及び記載要領の見直し

介護保険最新情報Vol.958にて、従来の様式に手を加えたケアプランの新たな標準様式や記載要領などが公表されました。主な内容は、下記の通りです。

第1表 利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果(文言の追加)

第3表 時間軸の変更

第4表 利用者・家族の出席欄の追加

第5表 「項目」欄の追加

第7表 種類別支給限度額管理、給付管理単位数等の表示内容の見直し

 気になる変更内容は、第1表の「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」です。これまで、利用者及びその家族が、どのような内容の介護サービスをどの程度の頻度で利用しながら、どのような生活をしたいと考えているのかについて意向を踏まえた課題分析の結果を本人の意向、家族の意向と分けて記載をしていたかと思います。今後はさらに、課題分析の結果として、「自立支援」に資するために解決しなければならない課題が把握できているか確認し、利用者の主訴や相談内容等を踏まえた利用者が持っている力や生活環境等の評価を含め利用者が抱える問題点を明らかにしていくこととなります。

「利用者が持っている力や生活環境等の評価を含め利用者が抱える問題点を明らかにしていく」という内容が、その後の総合的な援助の方針にも似ている内容ではありますが、抱えている問題点を明確にしていくことが求められています。

例)本人:自宅で入浴したい

  家族:転倒など危険が生じるので、安全に入浴してほしい

  見解:入浴環境に問題点があり、福祉用具を検討。ご本人のADLの改善によって、入浴動作(洗身・洗髪)は、ひとりで行えると思われるが、脱衣所や浴室内の歩行には注意が必要なので、家族へ介助に関する助言も必要