在宅高齢者へのオンライン対応

高齢者の外出機会の減少によって自宅で過ごす時間が多くなっています。自宅での時間が多くなると、不活発な状態が続くことになり、心身の機能が低下につながってしまいます。

通所や訪問の利用が継続していくことはもちろんですが、感染リスクも伴います。感染リスクに気をつけながらも、健康の維持に向けた取組みが重要となってきます。

通いの場でのテレビ電話やアプリを活用した取組みとして、

①人混みを避け少人数で散歩すること、家の中や庭等で体操を行うことや、家事や農作業等で身体を動かすことなど日頃からの運動が大切

②低栄養を予防し、免疫力を低下させないため、三食バランスよく食べて、規則正しい生活を心がけることが重要

③孤立を防ぎ、心身の健康を保つためには、家族や友人、近隣住民等の交流や助け合いが大切

この3点を留意事項として整理し、通いの場に周知が図られました。具体的な取組事例としては、通いの場の運営者等が、テレビ電話を活用して、自宅にいる高齢者に声かけを行うほか、画面越しに体操等を行うというバーチャル通いの場の実施などが紹介されています。

通所系サービスでも、自宅でできる体操のDVDを収録して利用者へ配布している事業所もあります。リハビリや機能訓練は、継続することが重要ですので、このようなオンライン等の取り組みやオンラインが難しくても、自宅ででできる体操の提供は、十分検討できる取り組みではないでしょうか。

【令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症が国民生活に与えた影響と対応より】