処遇改善加算Ⅳ、Ⅴの廃止

介護職員処遇改善加算の算定率の低い加算IV、加算Vは、2021年度から新規の取得を認めないことが決定しています。今年度末の時点で算定している事業所に限り、経過措置(1年間の)が適用されますが、2022年度からは、完全に廃止となる見込みです。上位加算の算定が進んでいるためです。

介護職員処遇改善加算については、職場環境等要件に定める取組について下記の内容等がより促進されるように、見直しが進められています。

・職員の採用や、定着支援に向けた取組

・職員のキャリアアップに資する取組

・両立支援に関する課題や腰痛を含む業務に関する心身の不調に対応する取組 

・生産性向上につながる取組

・仕事へのやりがいの醸成や、職場のコミュニケーションの円滑化等による勤務継続を可能とするような取組

介護職員処遇改善加算や介護職員等特定処遇改善加算によって、介護職員の給与は以前と比べ大きく見直されました。結果、定着率が上がったり処遇に関する満足度が上がったとは考えられます。しかし、それでもなお、人材不足に苦しむ介護施設は数多くあります。なぜでしょうか。

下表のデータは、介護職が仕事を継続するにあたり、重要と思う要素のランキングです。こちらによると、「仕事へのやりがいのあること」が36.6%で1位となっています。

一概には言えませんが、処遇が改善されてもなお、離職が相次ぐ施設などは、仕事のやりがいが感じられていないのかもしれまません。あるいは、日々の業務がルーティンワーク化されていて、「やりがい」を見出せないのかも。

今一度、自施設の業務がどのように感じられているか、見直してみてください。業務負担>やりがい>給与という図式になっているとすれば、業務負担<やりがい=給与 という図式になるような工夫をしてみましょう。そうすれば、人材不足も解決していくように思います。

※あくまでも個人的な見解ですので、ご了承ください。